故人との思い出と共に分かち合う愛用品の形見分け
急逝した奥様のために、ご主人とふたりの姉弟が、準備や会場演出を手作りで行なった
事例です。当社は会場探しを行ないましたが、開催日当日は、司会を担当しました。なお、
準備・進行は当方が作成・更新した、『台本①(準備・進行編)』と『台本②(司会編)』に
沿って行われたため、全く、問題は発生しませんでした。
ただ、その過程で主催者に理解して頂いた点が一つ有りました。それは、会場の利用料
です。会場利用料(室料)は、次の内訳になっています。①準備時間帯、②開催時間帯、
③撤収時間帯 です。つまり、開会から閉会までの開催時間帯(通常は2時間)の前後も、
主催者が会場を独占することになるため、主催者が費用を負担することになります。
それは一律の料金ではなく、季節・月・上旬~下旬・曜日・時間帯ごとに異なります。
また、飲食費用の多い少ないによって違いますが、問い合わせ日から開催日までの日数に
によっても違います。
ホテル業界、宴会専門会場業界と主催者の間に立つ当社にとって、それは数多くの折衝の
中で、主催者側に立たなければならない、大切な点になります。
当日の流れ
9:00 会場到着・準備開始(祭壇設営・受付備品確認・映像再生リハーサル・音響照明確認)
11:00 準備完了・朝礼(会場担当者と詳細に確認)
11:30 受付開始・迎賓開始・入場開始・着席
12:00 開会/開式
BGM30秒・開会の言葉・黙とう・主催者の挨拶・追悼の言葉
献花 ①花を一輪受け取り ②サポートを受けながら祭壇前の花器に花を活ける ③順番はご家族の後、テーブルごとに司会より案内
12:30 献杯のご発声
12:35 歓談開始・食事提供開始・飲料提供開始
13:00 形見分け
受付で引いたくじの順に、希望の花器を選んでいただく
13:30 プロフィール映像の再生
思い出エピソード ご披露タイム2名の方へ
13:45 コーヒーデザートタイム
14:15 中締め 写真撮影
14:30 閉会
15:30 撤収完了
祭壇幅 360cm
■祭壇デザイン 主催者が持ち込みされ 故人らしい花祭壇に仕上げられました
■献花 バラ(薄ピンク色)40本 オアシスに活けていく方法
■遺影 お持ち込み A3サイズ程
■写真パネル 主催者がお持ち込みされ ご家族お孫さんも皆さん装飾をご担当
■受付 家族と小学生のお孫さんが担当 花器の形見分けで使うくじ引きも手作りの折り紙でアレンジされており、参加者が笑顔で会場に入られる演出となりました。
■映像・BGM 主催者が担当されました。若かりし頃の故人の美しさに感嘆の声があがるなど、映像を見ながら参加者のリアクションがあり、会場が一体感に包まれました。
■写真撮影 参加者の中にカメラマンがおり、テーブルごとにお声がけをして、祭壇の前で撮影をされました。また、集合写真も中締め後に行い、和やかな雰囲気となりました。
■形見分け 大変盛り上がりのある演出となりました。故人のお気に入りの花器50点の中から、一つずつ選んでいただく方法でした。
あの花展で使われた花器ですね、など思い出を語らいながら、それぞれの想いで選ばれました。