読者ファン参加型の漫画家との別れ
故人は著名な漫画家でした。主催者の雑誌社は、当日の参会者を業界関係者にとどまらず、
読者ファンを対象にしました。そのため、会場演出は、映像再生のほか、原画、漫画キャラクターのスタンド式パネルを
ゆっくり見てもらうだけでなく、故人にメッセージを贈るためにカードや筆記具を用意しました。
長年愛読して来たファンにとっては、つらい別れだったかも知れませんが、葬儀(通夜・告別式)ではなく、
お別れの会という機会を提供されたため、気持ちの整理が出来たのではないか、と推察しています。
当日の流れ
16:00 資材搬入・祭壇設営・受付準備・主催者事務局準備開始
18:00 全体の準備完了
18:30 受付開始・開会・献花開始・映像再生開始
受付担当は主催者
ご記帳後の芳名カードを受け取る→返礼品(ポストカード)を手渡す
参会者の誘導
来館・受付→シーブルーの階段を降りる→献花→作品・映像を見る→(レストラン・グランディール側の)階段を登る→退館
20:30 閉会
21:00 撤収完了
祭壇幅 300cm
■遺影 B1 会場の天井高が高いため、大き目のサイズで制作
■献花 カーネーション(緑色)200本
先生の代表作のイメージカラーに合わせました。
ご遺影の背景色も併せてご指定になられました。
■受付や誘導社員の皆様が担当 壁に矢印の紙を貼り、導線をご案内しました。
また、作品にお手を触れないよう監視と、誘導を兼ねて社員の皆様が配置につきました。
■遺品展示 貴重な原画を多数飾ることがご希望でした。
55cm×40cmの板状のものに描かれたイラストが50枚
B4サイズの原稿用紙に描かれたイラスト100枚
できるだけ多くの枚数を飾り、参加者の皆様に見ていただきたい、との想いがありました。
貴重な原画を展示することを許可いただいた奥様へ、ファンは直接、感謝を伝えていました。
■映像 当日USBにてデータをお持ち込みいただく予定でしたが、本番ギリギリまで修正を重ねていたため、
クラウドサービスで最新のデータをダウンロードし、弊社のパソコンで上映を致しました。
先生の功績、作品への想いが映像にこめられていましたので、参会者はスクリーンに見入っていました。
会場のBGMは、代表作のサウンドトラックのCDを持ち込みになられ、会場全体で故人の作品を感じることができたように思います。