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家族葬と、お別れの会・偲ぶ会

お別れの会・偲ぶ会は、かつて、有名人・著名人・俳優などのものでした。
それが、法人では、社葬の代わりに行なうことが多くなりました。
そして、近年、一般の方も執り行うことが普通になりました。
その背景は、密葬（例：家族葬・直葬）が多くなったことによります。

東京都の場合、今、年間11万人以上が亡くなります。
うち、密葬は6割以上に達していると言われています。
家族・親族や親しい人だけで送りたい、というのが家族葬などの理由ですが、
それで送った、あるいは、それに関わった筆者にとって、ゆっくりしめやかなその方法は、心に残る機会になりました。

ところで、密葬の後、お別れの会・偲ぶ会を行ないたい、とお問い合わせをされて来られる方の理由は、概ね、次のいずれかです。
・気持ちが落ち着いたので、初めて、友人知人に案内出来る、
・故人と付き合いが深かった人ほど、「気持ちの整理をつけたい。その機会を、ぜひ、作って欲しい。
（自分が発起人になっても良い）」と言って来られる、
・亡くなったことを知った人たちが焼香のために訪ねて来られて、特に、週末は外出出来ない。
家族葬を含む密葬は、今後、益々増えると予想しています。
それは、葬送方法が多様化して、自分らしい（故人らしい）最期にしたい、という遺志が背景にあります。
また、「見栄と義理を捨てた結果が密葬（家族葬・直葬）方式」とも言えます。

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